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2020年4月掲載快適さの秘訣は内側にあり!
春~初夏の長襦袢三段活用


例年以上に早々と、春の便りが届いた今年。4月も半ばとなれば初夏の気配です。
着物では6/1、10/1が袷と単衣の境とされていますが、ここ数年大きな着物学院や着物雑誌などでも、気温を基準に衣替えしましょうと呼びかけています。加えて最近は、お茶や邦楽など決まりごとを重んじる世界でも、5月に単衣、6月は盛夏ものでよしとされる場合があるとか。ご年配の先生方も多いですから、ご体調に配慮する意味もあるようです。
このコラムでも、正式な場やお稽古事以外は体感温度に合わせた装いをとご案内してまいりましたが、これからはお稽古事でも先生に一言おたずねして、皆様と合わせるような気遣いが必要かもしれませんね。

そんな昨今ですが、暑がりで早いうちから汗だくになってしまう方、あまり早くから単衣を着るのも気が引ける方などは、4、5月や10、11月の着物には本当にお困りと思います。私自身、お客様や生徒さんをお迎えする手前、あまりにも早くから単衣を着始めるわけにはいきません。そんなとき役立つのが内側に着るもの、長襦袢と肌着の工夫です。大久保信子先生も講演の中で「中に着るものは季節問わずよ」とおっしゃっていましたが、特に長襦袢は体に近く全身を覆いますから、体感温度がぐっと変わってきます。
生徒さんからも、素材は?色は?合わせる着物は?とご質問をたくさんいただく長襦袢。今回は初夏に向けての使い分けを徹底攻略していきましょう。

まず長襦袢の仕立て方ですが、袖も身頃も裏地が付いた「袷」、袖のみ裏地が付き身頃は単衣の「無双」、袖も身頃も一枚仕立ての「単衣」があります。基本の合わせ方は、「袷の着物に袷の長襦袢」「単衣の着物に単衣の長襦袢」ですが、最近は暖冬のうえにどこに行っても暖房がきいていますから、「袷の着物に無双の長襦袢」が主流です。それどころか、一年中単衣の長襦袢という方も増えてきています。袖が二重か一重か、少しの違いのようですが体感温度はずいぶん変わってきます。

ここで気を付けたいのが、「袷の着物に単衣の長襦袢」は○、「単衣の着物に袷(無双)の長襦袢は」×ということ。ひと様から見えるほうを優先して暦に合わせましょう。そもそも体に近い方が厚地ではそんなに涼しくなりません。後者は理にもかなわないのですが、半衿の付け忘れなどで袷(無双)の長襦袢を着続けてしまう方も意外にいらっしゃるのです。半衿付けやお手入れなど、単衣の長襦袢は早めに準備しておかれると安心ですね。

次に、仕立て方と素材の関係です。袷や無双と同じ生地を一枚仕立てにした「単衣長襦袢」に対して、絽、紗、麻、夏用の化繊などを単衣に仕立てたものが「夏物長襦袢」となります。
袷の着物に単衣長襦袢でも暑くてたまらない。でも単衣の着物にはまだ早い…そんなときは夏物長襦袢の出番です。薄い生地ならではの風通しや軽やかさ、肌触りで、袷の着物でもぐっと涼しく、過ごしやすくなります。肌着も夏用の涼感素材や吸湿・速乾性のものを付ければ、さらに効果アップ。ただし、夏物長襦袢を夏着物以外に合わせるときは、注意したいポイントがいくつかあります。

・礼装は原則として決まりどおりの長襦袢が無難です。お写真を撮ったり人前でお話をしたりということもありますし、基本的に屋内で過ごす時間がほとんどのはず。長襦袢の工夫は、カジュアル着物や趣味のおでかけのときに活用してください。

・夏物長襦袢の色は白が一般的ですが、夏(6~8月)以外で白い長襦袢を着るのは留袖か喪服の場合になります。たとえば濃い地色の紬のとき、振りや袖口の内側に真っ白い長襦袢が見えるのは、ご自身で思う以上に目立つもの。特に化繊の生地は特有の青みがかった白さになり、コントラストがはっきり出てしまいます。白い横絽の長襦袢というのがどなたも真っ先に思い浮かべる夏物長襦袢ですが、その逆、つまり絽目が目立たず薄地で色柄の夏物長襦袢なら、袷や単衣の時期も違和感なく活用できます。

・夏物長襦袢の素材は、正絹、ポリエステル、麻、綿麻、綿、爽竹のような化繊と天然繊維の混紡など様々です。さらに、それぞれの素材で横絽、縦絽、紋紗、麻や綿では平織もありますので、なおさらややこしいですよね。生地や素材を全部おぼえるのは大変ですが、「着物と長襦袢の生地は合わせるのがベスト」という基本ルールだけ、おさえておけば大丈夫。絶対ではありませんが、正絹どうし、麻どうし、やわらかい染めの着物にはやわらかい素材の絽や紋紗の長襦袢、紬や綿、麻などしゃきっとした着物には麻の長襦袢を合わせると、生地の添いがいいのです。これが、張りのある麻の着物に落ち感のある紋紗の長襦袢だと、寸法が合っていても袖口から長襦袢が出てきてしまいます。逆に、やわらかい着物にかたい麻の長襦袢では、しわやゴロつきが表に響いてきます。特に結婚式など大事なよそゆきの下が麻の長襦袢ですと、シルエットがかたい感じになり、お写真に中のしわのアタリがくっきり写ったりしますので要注意!

それにしても、昔は夏の長襦袢といえば正絹か麻か、パリパリの化繊しかありませんでした。夏は涼しく冬は暖かいという快適さ、そして着姿の美しさではやはり正絹に勝るものはなく、汗抜きを覚悟して正絹を着るか、暑いのをがまんして化繊を着るかの二択だけ。今大人気の爽竹も、いち利オープン当初には白しかなかったんですよ。秋単衣の時期になると、これでやっと白以外の長襦袢でコーディネートが楽しめるわ!と嬉しかったものです。

今は季節を問わずに着まわせる多彩な色柄や着心地のいい生地、ウォッシャブル素材など良いものがたくさん出ています。ただ残念なことに、皆様に届く情報はまだまだ少ないのです。雑誌はきれいな着物や帯がメインで、長襦袢や肌着のことは後ろのほうにちょっと載るだけ。メーカーさんも、広報宣伝までなかなか手が回らないのが現状です。いち利はバイヤーが直接メーカーさんから情報を得ることができますから、これを皆様にいち早くお届けするのも大切な役割だと思っております。
先月の決算セールでは、新素材の「爽竹×セオα」をいち早くご紹介したところ、あっという間に完売御礼。色柄ものの爽竹も本当にたくさんの方にお求めいただき、皆様のニーズの高さをあらためて実感いたしました。
こちらはいち利モールで引き続き掲載しておりますので、ぜひご覧になってみてください。いち利モールのポリエステル長襦袢ページを開く

最近は春も秋も暑くて、いったいいつ着物を着たらいいの…とお悩みの方も多いと存じますが、せっかくの行楽シーズンに着物を着ないのは本当にもったいない!長襦袢の力を借りて、快適におでかけを楽しんでみませんか?

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