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2015年8月掲載行って来ました!
夏のおでかけ。女将の夏着物レポート


雨の多い今年の夏ですが、湿度のせいか体感温度が高くて過ごしにくいですね。
皆様、夏バテしておられませんか?

先月は、雨と暑さの中なんと3回も「きものでおでかけ」イベントを実施いたしました!
7/5は江戸風鈴の絵付け体験、7/8は歌舞伎鑑賞でしたが、2日ともあいにくの雨。
今回は、それぞれのおでかけの様子をレポートいたしますね。


まず、7/5の江戸風鈴絵付け。
この日は朝からどしゃぶりで、ポリの絽の着物を出して着付けたのですが…
暑い!もう羽織っただけで暑いのです。
見た目は正絹のような風合いでお値段もそこそこしたのですけれど、化繊特有の風通しの悪さは、お値段とは関係ないのですね。
我慢できず、一度着付けたものを脱いで正絹の紗を着直しました。
着物が紺地の縦柄なので、帯は白地の江戸更紗を締め、やっと人心地ついて次は雨コートです。

普段なら夏用の紗の雨コートを着るところですが、こんなひどい雨に薄物では着物を守ることができませんから、いち利オリジナルの二部式雨コート「楽雨」を着用。私のは無地シャンタンのブルーです。
しっかりした生地で撥水もきいていますから雨は防ぐことができますが、やっぱり暑い…布帛素材でナイロンのコートよりはずいぶん通気性があるはずなのですけれど。
夏の雨は、これが本当に困るところです。

気温はそれほど高くないはずなのに、歩いているとどんどん汗が出てきます。
こんな雨で蒸し暑い中、皆様どうなさったかしら…と思いながら現地に到着。

そうしたら、なんと…
雨コートを着ていらっしゃる方は…

0人!!

20名以上、全員雨コートなし!!!だったのです。

一番多かったのは、麻の着物です。すっきり無地感の小千谷縮や、「これいち利モールで買ったんですよ」とかわいい柄の麻着物の方もいらっしゃいました。
帯は軽い夏帯で、透け感のせいか濡れてもそんなに気にならないのかも。
あとは、綿の着物の方。浴衣姿のお若いグループもいらっしゃって、足袋は履いておられましたが半衿は無し。おでかけ先にふさわしい、気軽な装いでした。

雨から着物を守るという発想ではなく、濡れてもいいものを着る。
暑いのを我慢して着物を着るよりも、快適に過ごすことを優先して汚れたらざぶざぶと洗う。
まさに、ふだんの生活にご自身のワードローブをうまく活用して、着物を楽しんでいるという皆様でした。


さて、一方7/8の歌舞伎鑑賞です。
天気予報は曇りのち雨。予報どおりに午後2時ごろから雨が降り出しました。

この日の私は黒い絽の小紋。帯は、渋いグリーン地に金彩が入った桔梗柄の名古屋帯です。
そして、いつ降り出しても大丈夫なように、朝から紗の雨コートを着用。
傘ならどこででも買えますけれどコートは売っていませんから、少しでも心配なときは雨支度をして出かけます.

ご参加の皆様も、気軽な鑑賞教室とはいえ国立劇場での歌舞伎見物とあって、正絹の着物に雨コートの方が大半でした。
大島紬の対丈のコートや、グリーンの「楽雨」をお召しの方も。どんよりした雨模様の中にぱっと鮮やかなグリーンが映えて、とても美しく見えました。

「頭では雨コートがいるなあと思いながら、ずっと持っていなくて…」という方が多かったのも印象に残りました。
気に入るものがお買い得だったり、お友達から「あったほうがいいわよ」とすすめられたり。きっかけは様々なようですが、
「何か」がないと、ついつい後回しになってしまうのが雨コートなのかもしれません。

お一人、雨を気にされてお洋服でご参加の方もいらっしゃったのですが、何度も何度も、「私も着物にすれば良かったわ」とおっしゃっていました。雨の中でも、着物で歩いている他の方がなんだか楽しそうに見えたようです。
着物を着ている方は暑いし濡れるし大変なのに、そんなに楽しそうに見えたなんて、やっぱり着物って不思議ですね。

雑誌の美しいグラビアだけではわからない様々な出来事が、実際に着物を着ると起こります。
「きものでおでかけ」イベントでは、そんなリアルなきものライフが見えてきます。
最近は季節やTPOもゆるやかですし、いち利のおでかけはどんなお着物も大歓迎です。
本店、心斎橋店で毎月開催しています。皆様とご一緒できますのを楽しみにしています。