【Youtube】銀座いち利の女将ちゃんねる 毎週金曜更新
一覧に戻るまたお会いできました。
銀座いち利はカジュアル専門店なんですけど
皆さんはこれからの季節、お子様の卒業式とか入学式、フォーマルのお席におでかけする機会が増えると思います。
そんなときにお手持ちの御召とか小紋を使って、ちょっとフォーマルな装いにするということで今回は小物使いのお話をさせていただきます。
私、きもの歴50年、ちょっと長すぎる感はありますけど
皆様のお手伝いができたらいいかな、と思っております。
■間違いやすいアレコレ
まずは間違いやすい帯揚と帯〆になります。
皆さんのタンスの中にこんな絞りありませんか?総絞りの帯揚です。
豪華ですよね、私もタンスの中に入ってました。
皆さんの思い出に大事にしてらっしゃるものだと思います。
こんな総絞りの帯揚は、振袖用の帯揚になります。
どんなに素敵でも、ちょっとこれは我慢ですね。
また、それとは違って飛び絞り…部分的に絞ってるものですね。
こういったものは普段使いもできますし、フォーマルでもお使いできます。
これはちょっと便利だと思います。
それと帯〆ですね、ちょっと豪華な、こうちょっと太めで金糸が入ってて、銀糸も入ってる豪華なタイプです。
こちらも「色がすごく好き」とか「すごく高かったのよ」とか
色々ありますけれど、こういったものもちょっとフォーマルはではお使いになれません、残念ですけれど。
あとこういった丸組み。
こういうものも普段使いと言うか、この太めのものは成人式用なんですけれど
フォーマルでは皆さんのフォーマルでお使いなれませんので、ちょっと残念ですがこれもタンスの中にしまっておいてください。
■ポイントアドバイス
次にフォーマルな小物たちの重要なポイントについてお話します。
まずはカジュアルなときですけれど、こんな感じで私はこの着物を楽しんだりするんですが
帯揚をこんな紫を入れたり、帯締めでこんな効き色を入れたりしてこの着物を普段に着ております。
でも今回フォーマルということで
お着物の中の一色、また帯の中の一色を使って優しいお色、淡い色を使ってコーディネートをしました。
例えば、今日はグリーンですが、着物と同じ優しいお色を入れても良いと思います。
ふわっとした上品な優しい感じに作っていただけたらと思います。
■女将おすすめ!小物アイテム
はい!では実際どういうものが便利なんでしょう?
皆さんからきっとお尋ねがあると思います。
実際、私が長年着ていて便利だなと思うものはこの「ゆるぎ」の帯締め。
「ゆるぎ」っておわかりになりますかね?
これは普段使いから訪問着までお使いになれます。
だいたいが単色で、あまり色が入ってないってものが多いです。単色使いが多いですね。
これを一本持ってらっしゃると、「困ったらゆるぎ」じゃないですけれど
こういうふうなフォーマルから紬までお使いになれるタイプです。
これと先ほどお話した平組み。
皆さんやっぱりなかなかフォーマルの機会って少ないでよね?
ですから「この着物にコレ、あの着物にアレ」っていうのはなかなかご購入は難しいかと思います。
こういうのを一本って言ったら、私のオススメはコチラです。
お色がボカシで何色か入ってますので、結構、私コレ一本でほとんどの訪問を着てると思います。
こんなのを持ってらっしゃると、フォーマルには便利だと思います。
それから帯揚です。
淡い色…ピンクとかいっぱいお持ちになってると思いますけど
そうすると水色も欲しい、あの色も欲しいになってしまいますが
ちょっとクリームでよく見えますかね?少しラメが入ってます。
こんなものをお使いになると紬でも使えるし、訪問着でも使えるし
っていう便利なアイテムになると思います。ね?
こういうのをぜひ皆さん活用してください。
今日はフォーマルな小物のポイントをお話しました。
少しは参考になったでしょうか?
ちょっと動画が短かったので
これからもいろんな質問くださったらお答えできたらいいなって思ってます。
またでは次回の動画でお会いしましょう
■おまけ
ちなみに今日着てるこの着物なんですけど
40何年も昔にお嫁入り道具で母に作ってもらいました。
当時は濃い色のピンクとか濃い色のオレンジとかの色無地が多かったので
皆さんこういうのを着てたんですね。
ですから
こんな着物地味じゃない?とちょっと泣きそうな声で言ったのを覚えてますが
結果的には子供たちの入卒式にはたくさん出番がありましたし
久しぶりに今回はたとう紙を開けてみて、
え~まだいけるかしらと思って今日はルンルン気分で着てきました。
やっぱり着物っていいですよね。
母にあらためて感謝したいと思います。
お母さんありがとう♪テヘ
銀座いち利の女将ちゃんねる
銀座いち利の女将、『みたざき要子』が主役のYouTubeです。
着物に関する様々な知恵や技術、面白いネタを提供いたします!
銀座いち利とは、「産地に着る人の思いをつなぐ」をコンセプトに、2008年銀座柳通りに産声を上げました。
専任のバイヤーが産地工房で直接買い付けた着物をご紹介するという
独自のスタイルへのこだわり。
それは、日々の暮らしの中で着物を楽しむ方に、「本物」をお届けしたいという、
いち利の願いです。
【Youtube】銀座いち利の女将ちゃんねる 毎週金曜更新
一覧に戻る