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こんにちは、銀座いち利のみたざきです。
またお会いできました。
今日は女将流の半衿付け。
季節の変わり目、皆さん半衿を付け直しますね。今日はお裁縫が苦手な方でも皆さんができるような半衿付けの方法をお話ししていきたいと思います。最後まで見てください。
では始めます。
■半襟の付け方
はい、では皆さんのお手持ちの長襦袢をよく見てください。本体に白いのが付いてますよね。これ、さらしが付いてるはずです。この上に半衿を付けていきたいと思います。
今日出来上がりのイメージとしては、こんな感じですね。
皆さん普段はね、白糸で縫うんですけれど、今日は皆さんに分かるように、黒糸で縫ってみました。
私の中ではこれすっごく丁寧に縫ったタイプなんですけど、外側から縫って、次に内側を縫っていく感じになります。ではよく見てくださいね。
まずは後ろ(外側)から始めます。
では実際にやってみましょうね。
こちらが白の真ん中、中心ですね。ちょっと印をつけました。
で、衿の上にかぶせてみましょう、実際どんなイメージになるか。こんな感じで付くと思います、左右同じ柄ですから。
これは後ろの場合は、衿幅にしますので、衿幅、こんな感じで付くわけですね。
そうすると、ちょっと見てください。こんな感じで2センチくらいですかね。2センチくらいの幅で印をつけてもらいます。
アイロンを軽く当ててください。伸ばさないように、軽く上からアイロンをかけて、真っすぐ、幅が分かるような形で最初準備をしておくと楽に付けられると思います。
こちらを背中心、背中の真ん中のところに待ち針を1つ打ちます。背中は必ず、待ち針1本だけです。よく本には端から待ち針を付けていって、右からダーッて縫っていきますっていう風に書いてあるんですけど、私もあんまりお裁縫が上手ではないので、どうしても左側にシワが寄ってきます。そのようなことが無いように、真ん中から左側に向かってずーっと2センチですかね、この幅で、衿の幅に縫っていきます。
でこちら側、右側を縫うときは、皆さんは逆向きにしていただいて真ん中から外側に向かって縫うようにしていきます。必ず真ん中から外に向かって縫っていくというのを覚えておいてください。
では、糸を使います。今日はね、ちょっと皆さんに分かりやすいように黒い糸を使います。絹糸とか色々ありますけど、絹糸はどうしても滑ってしまうので、木綿の糸を使ってください。木綿。こういう木綿糸、手縫いの木綿糸もしくはしつけ糸でも大丈夫です。これの方が動きません。
で、玉止めしていただいて、真ん中から始めます。
昔はこう、あの引っ張る道具があったんですけど、皆さんはほとんど持ってらっしゃらないので、私も持ってないんですけど、これ端をね、ちょっと膝の下にちょっとこう置いとくと引っ張りやすい。縫いやすい。これで始めます。
下から玉止めしたのを、ちょっとこういう風に。ときどき表に玉止めしちゃうんですけど…。一回軽くとめておきます。
で、これ2センチくらい印があります。これをちょっと上を引っ張りながら、緩ませないように指で押さえて、大体3センチから4センチ、軽く5ミリ(幅)くらいですかね、こんな感じで縫っていきます。あんまり細かく縫わないで大丈夫ですよ。
時々下のを縫わずに、浮かしたまま縫ってしまうんですけれど、それも全然ありですから。
最後まできれいに。引っ張ってます。
で、いちばん最後。芯をね、皆さん入れたり出したりしますので、最後だけちょっと返し縫いをしていただいてね、こんな感じです。
で、玉止めしてあげてください。はい、ではこちら、最後玉止めできました。
今度反対側ですよ。
はい、反対側は逆向きにしましたから。必ず右利きの方は右から、右の方から左に縫う感じになりますから、
また真ん中を玉止めしていただいて、これはね、中に隠しちゃいますよ~。これ隠れない…。白だったら分からないんですけどね、ちょっと今(黒い糸なので)目立ってしまう…。
でこれも、少しこうやって引っ張ってます、皆さん見えますかね。こう引っ張って、親指で止めます。段々慣れてくると早くなりますから。
私はいつもテレビを見ながらね、今日は半衿を付ける日って決めて、まとめて縫うようにしてます。毎日毎日って訳にはいきませんので、季節の変わり目なんかに付け直していただくと良いですよね。
最後は返し縫いをします。で、最後に玉止めをすると。はい、今度はうまくいきましたね。
これで後ろ側(外側)が終わりました。真っすぐ縫ってるはずです。
今度は内側になります。内側はこういう風に。今度は内側、きれいにいきます。
はい、では後ろ、ちゃんと縫いました。きれいに縫えてると思います。
でいよいよ内側ですね。こちら、長襦袢の内側。で、ここに背中心があります。で衿肩あきって言うんですけど、聞きなれない言葉ですよね、ここに力布が付いていて、
ひっくり返すとこういう感じですね、衿ってね、内側に唯一こう丸くなっているところ、ありますよね。ここを、ちょっとずらし気味に縫っていきます。
で、内側はまず背中心のところ、少し引っ張り気味に上げていっております。
内側だけ待ち針3本使いますので、3本だけですよ、真ん中とめました。
で、衿肩あきの力布付いてる外側まで、衿幅に縫っていきます。衿幅ね。
外側に1本付けます。
内側に1本。これで3本。
こんな感じで、また右側から左側に縫っていく感じになります。
で、ここ、一番カーブしているところなんですね。カーブしているところってどうしても、たるみが出てしまうので、これを少し引っ張って、つり気味に付けていきます。
こんな感じ、穴いっぱい空いて、指一本空いている感じで、分かりますね。これを待ち針でとめておきます。こんな感じです。穴空いてますよね。
こちら側も少し引っ張っておきます。つってます、すごく。ぷかぷかしている感じですね。内側はどうしてもつりやすいので…あ、ごめんなさい、つりやすいじゃない、たるみやすいので、少しつり気味に縫っていくって感じですね。
ではこれを、黒い糸で、ちょっと黒糸なのでね、目立たないようにって言っても目立ちますけど、背中心、衿の本体をとって、半衿の方をとる感じで(縫っていきま)すね。大体1センチくらい。もっと雑でも大丈夫です。こんな感じで、衿の本体とって、半衿をとる感じ。これは1つずつ縫っていきましょう。白糸だったら目立たないと思います。ちょっと今日は丁寧に、私としては付けてるんですけれど。
はい、ここまで付けました。この本体…本体じゃない、穴あいてます。ここよく本に「細かく付けてください」って書いてるんですけど、なかなか細かく付けるの難しい。
2か所くらい、穴をあけたままでいいです。こんな感じ。あの、どうせ見えないところと言ってしまえば見えないところなので、こんな感じですね、超雑なんですけど。
こうなってくるので、実際は見えません、着てしまうとね。こんな感じで大丈夫です。
で一回、待ち針のとこまでとめます。ここ(背中心付近)は細かく、ここ(衿肩あき付近)は雑に。(途中まで縫えたら、)危ないので、待ち針は外します。針は気を付けてくださいね。
ここからなんですけど、女将流っていうのは、衿芯の幅になってきます。こんな感じ。だいたい4センチくらい(の幅)ですかね。
今ここぷかぷか浮いてます。これをまた膝の下に入れていただき、しっかりね、そうするとこう引っ張れますから。
衿芯の幅4センチくらい、これ斜めにこう引っ張って、親指で押さえます。
衿芯の幅ってここまで見えるところなので、衿の幅なんですけど、衿芯の幅ってこの辺です。急に内側にいれますよ。外側付けたときと一緒ですね。大きく(縫います)。
半衿って取るものだと思って付けてください。一生付けっぱなしではいられませんのでね。簡単に付けて、簡単に取れるように縫ってください。
うーんこれだと、20分くらいあれば付けられるのではないでしょうか。
必ず玉止めをしていただいて、持っていただければ、こんな感じですね。ここだけちょっとずれてます。少しね、内側に入ってます。
で今度、反対側は、こっちを向けて…
<反対側も同様に縫うと完成>
■まとめ
いかがでしたか。出来上がりました。
皆さんにね、頑張って付けていただいた半襟、こちらに、内側に芯を入れましたので、丁度ここ、胸元のところに、芯がぴったり入ってきてると思います。
あと大事なポイント!皆さん分かりますか、内側のところですね、ここ。ここもきれいにできたと思います。
衿大事ですもんね。また皆さん、半衿付け、頑張って付けていただけたらと思います。
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銀座いち利とは、「産地に着る人の思いをつなぐ」をコンセプトに、2008年銀座柳通りに産声を上げました。
専任のバイヤーが産地工房で直接買い付けた着物をご紹介するという
独自のスタイルへのこだわり。
それは、日々の暮らしの中で着物を楽しむ方に、「本物」をお届けしたいという、
いち利の願いです。
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