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2017年1月掲載謹賀新年!
一月はちょっぴりおめかし。よそゆきの出番です。


皆様、あけましておめでとうございます。
お正月三が日はいかがお過ごしでしたか。
いち利は3日より恒例の初売を開催しております。本日4日から早速仕事始めという方にもご利用いただけますよう、今年は週末の7日土曜日まで開催いたします。
期間中には真田紐のプレゼントやスペシャルイベントもございますので、どうぞ遊びにいらしてくださいね。

ふだんはカジュアル着物専門店でもあり、私もスタッフも動きやすくて丈夫な紬を着ることが多いいち利です。
けれど、お正月は特別。一年で初売だけは、店頭に訪問着を着て立つ機会なのです。
訪問着といっても出しゃばり過ぎない色柄で、梅など季節の柄のもの。仰々しくならないように気をつけつつも、気持ちをあらためて皆様をお出迎えいたします。
おめでたい一年の始まり。いつもとは違う特別感を、着物を通して皆様にお届けできたらと思います。

皆様も、三が日の初詣に限らず一月には神社仏閣に足を運んだり、お芝居を見に行ったり、お茶をなさっている方なら初釜など…ちょっと特別なおでかけの機会が増えるのではないでしょうか。
昔は皆晴れ着を着て髪を結い、あらたまった気持ちで新年を迎えました。なにかとカジュアル化と言われる昨今ですが、せっかく着物をワードローブに加えていらっしゃる皆様ですもの。一月のおでかけは「ちょっぴりおめかし」もいいですね。

ふだん紬がお好きな方でも、「染めの着物に織の帯」を合わせて全体的にやさしい色でまとめると、カンタンにはんなりよそゆきコーデの出来上がり。
決まりごとのある場では、着物と帯の格や小物合わせなどに気を配ることも必要ですが、ご自分が楽しむためのおでかけなら「マイよそゆき」でよいのです。ビビッドな色がお好きな方はちょっと挿し色に使ってみたり、あまりルールに頭を悩ませずにお洒落を楽しんでくださいね。
ちなみに、私の「よそゆき感アップ」の秘訣は、ちょっといいコートや羽織を着ること。正絹で絵羽柄のコートや羽織があれば、中の着物が小紋でもぐっとドレスアップして見えるのです。

逆に、せっかく素敵な訪問着をお召しでも、モコモコの防寒コート、カジュアルなポンチョやケープを上に羽織っておられたらどうでしょうか?
ドレスの上にダウンコートは合わせないように、フォーマル着物には実用的な防寒着はあまりそぐわないものです。
どうしても寒くて防寒コートでお出かけなさったら、劇場やレストランの入口で、皆様の目に付かないうちにさっと脱いでしまいましょう。

もっとも、最近は温暖化に加えてどこに行っても暖房がきいています。電車の中では汗が流れることもあるほどです。
昔、朝丘雪路さんが毛皮の和装コートを着たグラビアを見て、なんて素敵!と憧れましたが、今はそんなしっかりしたコートの方は、すっかりお見かけしなくなりました。
着物はそもそも重ね着ですから、風が通る箇所を防寒するだけでもかなり温かくなります。
昔から「女性は“首”とつくところは冷やしてはいけない」と言われます。襟首、手首、足首をショールやファーのマフラー、手袋、足袋下に履くハイソックスなどでしっかりポイント防寒。肌着も薄くて温かく、汗を吸収してくれる新素材のものがたくさん出ています。
せっかくのよそゆきコーデなら、スマートな防寒ですっきり&すらりとした着姿に仕上げたいですものね。

余談ですが、肌着が後ろの首元や袖口から見えている方、意外とたくさんいらっしゃいます。ご自身では大丈夫と思っても、お辞儀をしたり腕を上げたり、動きにつれて肌着がちらちら覗いてしまうのです。これではせっかくの素敵なお着物姿も興ざめですね。
洋服用の肌着は後ろの襟ぐりが割と詰まっていますので、衣紋を抜き気味に着付けるフォーマル着のときは特に気をつけたいものです。

閑話休題。ぜひこの一月は、皆様のたんすから「もったいない」としまい込んでいるお着物や帯を出してみませんか。
お話を伺っていると、皆様素敵なお着物をお持ちなのに、口をそろえて「着ていない」とおっっしゃるのですね。
良いものを大切になさるのはもちろん素晴らしいことなのですが、大切にしすぎて着ないまま、そのお着物の「着るべきとき」を逃してしまうのも、同じくらいもったいないことではないでしょうか。

以前、一月の歌舞伎座で素晴らしい五つ紋のお着物をまとった奥様をお見かけしたことがあります。ご一緒のご主人様はジーンズ姿で、まあ正月歌舞伎といっても五つ紋は…と気になる方も周囲にはいらしたかもしれませんが、私は素敵だなあと思いました。
何よりご本人様がにこにこと楽しそうで、ご主人様もご満足そうで、拝見している私まで幸せな気持ちになったのです。
五つ紋の着物は、本来なかなか着る機会のないものです。けれど、その方にとってはその日が晴れ舞台。とっておきの着物をまとうにふさわしい日だったのですね。

ふだんの街着としてはちょっと華やかで格の高いものも、お正月なら「晴れ着」ですから、誰もおかしいなんて思いません。
四季折々、そして生活の節目節目に、とっておきのお着物は素敵な彩りを添えてくれることでしょう。
新しい年の始まりは、ぜひ特別なお洒落を楽しんでくださいませ。