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2016年4月掲載『いただキモノ』着てますか?
女将の仕分け&活用術!


皆様、こんにちは。東京は桜が満開です。
いち利では先日の日曜日、銀座と心斎橋両店でお花見がテーマのおでかけイベントを開催しました。
皆様の春らしい着物姿は、花に負けないほど素敵でしたよ!

さて、先月発売の雑誌『七緒』お読みになりましたか?
いち利モールの「取寄せサービス」を取材していただき、「ネットで取寄せてお店でお買物」という内容で可愛いイラスト付きの記事が掲載されました。私も登場しておりますので、よろしければご覧になってくださいね。

その号のメイン特集が「たんすの着物を整理する」というもので、いち利のスタッフや生徒さん、お客様皆で「あるある!」と盛り上がってしまいました。

「たんすの中は頂いた着物でパンパン」
「いつか着ると思いながら10年以上一度も着ていない」
皆様、同じ悩みをお持ちなのですね。

特に最近「親戚から着物を頂いたけれど、どうしたらいいか・・・」というご相談を数人の方から伺いましたので、今回は「頂き物」についてお話させていただこうと思います。

「頂き物」というのは難しいものです。
自分の好みに合うとは限りませんし、手持ちの帯や着物には合わなくて結局着ないままということも。
かといって、下さった方のお気持ちを思うと手放したり、ましてや処分したりは気が引けますよね。
できるなら、よほど親しい方からうんと気に入ったものだけを頂戴して、そうでない場合は「もっとお似合いになる方に…」と遠慮しておかれるのが無難なくらいです。

頂いて一番役立つのは小物でしょうか。帯〆、帯揚…ちょっと洒落た帯留などを頂くと本当に嬉しいですね。収納場所もとりませんし小物はいくつあってもいいので、ぜひありがたく頂戴しておきましょう(笑)。

大柄で派手かな?という着物は、仕立て直すと素敵なコートや羽織になることも。帯にリメイクするのもいいですね。
逆に、短い丈の羽織やコートは難しいです。
「引き返しがあるから丈を伸ばしてほしい」というご注文を時々承るのですが、コートや羽織の衿部分には余分がほとんど入っていないので、身丈は出ても衿が伸ばせないのです。

昔、私がお嫁入りの頃に流行した金銀の八寸名古屋帯も、ほとんど出番は無さそうです。
当時は一本で普段もフォーマルも使えるという触れ込みで、皆こぞってたんすに揃えたものですが、結局どっちつかずで時代と共に消えたアイテムなのです。

むしろ礼装用の袋帯ならお式ごとの機会に活躍してくれますし、古典的な色柄の訪問着も嬉しいですね。
着用機会が少なく流行もさほど関係ないフォーマル着は、頂き物をありがたく活用するのも賢い方法でしょう。
その分普段に楽しむ着物に予算をかけて、シーンや季節に合わせてご自身の好みのものをそろえたいのが、現代の女性ではないかと思います。これも、女性の自立や社会進出のあらわれでしょうね。
昔は普段着には極力お金をかけず、行事や式のとき夫に恥をかかせないようにとお高い礼装を用意したのですから。

それから、これもよく伺うのが「一度も着ていない着物を頂いたのに、広げてみたら裏が黄色くて着られないわ」ということ。
白い絹地は、数十年経過すると着用回数に関わらず黄変してしまいます。茶色いシミはカビなのです。
ガード加工をしていても、現在ほど防カビや黄変防止効果が高くない場合もありますね。
そのまま放置しますと、見栄えが悪いだけでなく表地まで傷めてしまいますので、裏地の交換をおすすめいたします。
「手入れが悪かったみたいで恥ずかしいわ」という方もいらっしゃいますが、むしろ正絹の裏で仕立てた良い着物ということですし、黄変は不可抗力ですからちっとも恥ずかしくないんですよ!