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2021年6月掲載梅雨のおでかけは
お気に入りの雨コートで


梅雨の時期、悩ましいのは雨の日着物をどうするかということではないでしょうか。おでかけの日用に用意をして、天気予報が雨だとがっかりしてしまいますよね。やっぱり洋服にしようかな、という方もいらしゃるのでは。

私の場合は雨でも洋服というわけにもいきませんから、いろいろな工夫をして着物を守ります。

まず必要なのは、雨コートと雨草履。それさえあれば、あと私が用意するのは、タオル、荷物をまとめる大きめのエコバッグ、それから裾をからげるクリップ。これくらいの準備で、雨の日のおでかけも大丈夫なんです。

「これを身につけてでかけるのが楽しみ」と思うくらい気に入った雨コートと雨草履があれば、雨の日も楽しみになりますよ。

昔は雨コートといえば、私くらいの年齢であれば皆さんお持ちでしたけれど、いわゆるコート用のちょっと分厚い生地で赤いものが多かったですね。でも、今はとても進化して、二部式のものもあれば、対丈でもお洒落なものが増えています。いち利の「楽雨」シリーズなどは、上と下でわけても使えますし、雨コートとしてだけでなくちりよけとしてもお使いいただけます。

中でも最近は撥水ガード加工がとても進化したので、お洒落な雨コートを作ることができるようになりました。大島紬やお召しなどの普通の着物地に風合いを損なうことなく撥水ガードをかけられるようになったことで、雨コートとしてだけでなくお洒落コートとしても使えるようになり、お召しになれる機会が広がりましたね。
これだと雨の日だけではなく、冬は防寒としてもいいですし、雨が降るのか降らないのかわからないような日でも普通のコートとしてもお召しになれて便利です。

柔らかものよりは、生地のしっかりしている紬やお召しでお作りになる方が多いですね。冬用に厚めの生地で作ることもできますし、梅雨の季節などは紋紗などの軽い生地で作ってもいいですね。

対丈のコートに関しては、主に衿の形が四角い道行タイプと着物のようにうちあわせる道中着タイプがあるのですけれど、道行タイプはシルエットがストレートで、道中着タイプのほうが少し前の裾があがって裾つぼまりな形になってすらりと見えます。どちらかはお好みです。普段着かフォーマルかは衿よりも色柄のほうが影響するように思います。そんなに枚数作るものではありませんから、その中間でどちらでも使えるようなものが便利かもしれません。

丈が調整しやすい二部式のコートを反物からできないか聞かれることもあるのですが、昔は上着の丈が短かったのでお対のようにもできたのですが、今は上着の丈が長いのが流行なため、普通の着物地からは一反ではできないので、どうしても二部式ですと既製品のものになってしまいます。

既製品ですとMLサイズ以外がなかなかありません。もし雨コートを最初の1枚、ということでしたら雨の日以外も使えるような対丈のものをお誂えされたら、雨の日のおでかけがおっくうにならずに済むのではないでしょうか。

だってせっかくの素敵な着物の上にお召しになるんですから、やっぱりお気に入りのものがいいですよね。それに、雨に限らず汚れからも着物を守ってくれますし、どちらにも使えるようなコートを1枚お持ちになるのをおすすめしたいです。あと、雨草履もぜひお気に入りのものを。

傘はコンビニでもどこでも買えますが、着物用の雨コートはなかなかすぐに手に入りませんから、あらかじめきちんと用意をしておきたいものです。

雨だから着物が着られない、というのも本末転倒ですものね。裾をまくってピンチでとめてコートを着れば裾を汚す心配もありませんし、雨対策をしっかりして、梅雨でも楽しく着物でおでかけいたしましょう。