2016年9月掲載

不要?必要?諸説紛々!和装肌着と補正のお話


皆様、こんにちは。
台風が過ぎて、やっと朝晩涼しくなったものの、9月に入っても30度を超える残暑が続きそうです。
まだまだ涼しい薄物を着ていたいですが、先取りをよしとする和の美意識上、そうもいかないのが秋単衣のつらいところ…肌着や長襦袢などを工夫して、なんとか残暑を乗り切りましょう。

さて、8月も終盤の先日「いち利モール」に肌着と着付け用品のカタログページが出来ました。
和装肌着を扱うネットストアはたくさんありますが、用途別&お悩み別に探すことができるというのは珍しいのではと思います。私も、豆知識的な4コマ漫画に登場しておりますので、よろしければご覧になってくださいね。(ちょっとスパルタ風に描かれていますが、実際にはあんなことはありません!!)

漫画でもご案内していますが、肌着を付ける主な役割は「着物を守ること」です。
汗や皮脂など体の汚れが絹物に直接付くのを防ぐのはもちろんですが、補正も着物を大事にすることにつながります。筒型の体型に整えてから紐や帯を締めたほうが、余計なシワを付けずに済みますでしょう。

ネットなどで調べますと、「肌着や補正は不要」と言う説もあるようですね。特に補正は悪者になりがちなようで…成人式のときの、バスタオルを何枚も巻いて苦しいイメージがあるのかもしれません。
もっとも、あれはプロがお客様に着付けるためのもの。お代を頂く以上は着崩れたりシワシワでは困りますから厳重にもなりますけれど、ご自分で着る分には最小限の補正でいいのです。

最小限の補正とは、まず「肌着をきちんと着ること」。
肌着を合わせるときは、脇肉を寄せてきて胸をぐっと包みこむことを意識します。
和装ブラも、ただ胸を潰すのでは横に広がって太く見えます。洋装のブラ以上に寄せ上げて、高いところにポイントを作るつもりで付けると鳩胸が出来上がり、鎖骨のへこみを自然にカバーできるのです。

裾除けは、さらし部分で下腹をぐっとおさえます。肌着の裾も下腹で重ならないように折り上げるとウエストの補正にもなって一石二鳥ですよ。
腰パッドやタオルを入れる方は、お太鼓の下線にかかるように位置を合わせましょう。

これだけで着物体型が出来上がる方もあれば、あちこちもっと調整しないと…という方もいらっしゃると思います。今の女性の体型は昔以上に千差万別ですから。
また、女性は年代によって体型が変わりますから、ずっと同じ補正をしていたら合わなくなることもあるでしょう。

私自身、肌着や補正は色々なものを試行錯誤してきました。買って触って着てみて、結局合わずに使わなくなってしまったものもあります。
それでも、やっぱり着物を着るからには周りの方から綺麗に見られたい、お洒落をしたい。これは着物好きな女性ならどなたも思うことでしょう。

お洋服でも、いいものを着てお出かけするとなったら形のいいブラを付けますでしょう。体のラインがまるで変わって見えますよね。
お着物も同じです。
ホームウエアとしてなら、ありのままの体に着付けていいと思います。けれど、一歩外に出るとなったら人様から見られると意識しましょう。
カジュアルなおでかけなら、結城紬などは体型を隠してくれますから、そんなに補正をしなくてもきれいに着られます。
そして、ここぞとお洒落をするときのやわらかものは、体のラインもはっきり出てしまいますから、いつもよりきちんと補正をした方が美しく見えますし、大切な着物を汗やシワから守ることにもつながります。

「貴女を一番きれいに見せる補正」。それは、一人ひとり異なるものです。
まずはご自分の体型を知ることから始めましょう。
「ラクで、しかも自分の個性を美しく見せる補正」を目指して!

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