2016年3月掲載

始まりの春はきれいめカラーで!着物が教えてくれる季節の楽しみ


いつもご愛読ありがとうございます。
おかげさまで、この「知恵袋」も連載一周年となりました。
始める前は「すぐに話題が尽きてしまうんじゃないかしら」「特別な知識があるわけではないのに、皆様のお役にたつかしら」と不安でいっぱいでした。

なんとか一年続けさせていただき、今ではお店での会話で「楽しみにしてます」とお声を掛けていただいたり、「こういうときは何を着て行ったらいいかしら」とおたずねいただくことも増えました。
皆様、内容をよく読んでくださって、私の方がびっくりしてしまうくらいです。

それにしても、着物というのは知れば知るほど奥深い世界です。
何も知らないときは怖いもの知らずで何を着ていても平気なのですが、だんだんと「着物の楽しさ」とともに「着物の怖さ」も知ってゆくのですよね。

もちろん失敗して学んでいくこともありますが、失敗せず恥もかかなければそれに越したことはないですから、私のつれづれなお話が何かのお役にたてば、こんなに嬉しいことはありません。
ゆくゆくは季節やテーマごとに、必要になったときいつでも紐解いていただけるようまとめられれば…そんな夢も抱いております。
これからもお付き合いいただけますよう、よろしくお願いいたします。

ちなみに、周りの方が着物の失敗をしていたら…あなたはどうなさいますか?
こっそり教えてあげる?知らん顔している?
私は、よほど親しい方でなければ見て見ぬふりを通します。
ご一緒した方の長襦袢の衿合わせが逆なんていうこと、よくあるんですよ。
でも、教えて差し上げても外出中は直せないし、何よりご本人が一番気にされていると思うのです。

もし、ご本人から「失敗しちゃった」と言われたら?
「全然分からないわよ〜!」
これがおすすめです。ぜひお試しください!

さて、3月に入ってぐっと暖かくなり、桜の開花予想が気になるこの頃です。
お花見の予定やコーディネートを考えるのもワクワクしますね。

桜柄の着物や帯をお手持ちでなくとも、秋冬と同じ袷の着物に小物で春を呼び込んでみましょう。
帯揚の柄で桜の花びらが散っていたり、バッグや帯留に桜の花が咲いているのはいかがですか。花びらの柄は、枝ものや五弁の桜よりも長期間使えるのが嬉しいです。

桜の柄はいつ着るの?とよくおたずねいただきます。枝付きの桜はその季節だけ、桜は日本の花だからいつでもOKなど、諸説あって迷ってしまいますね。
私個人のこだわりですけれど、桜の柄はあくまで先取りを楽しみ、桜が咲くまでとしています。だって、どんなにきれいな桜柄でも、本物の桜が咲き誇る姿には勝てませんもの。
花びらだけなら4月下旬まで。4月末になったら時期遅れに見えますからいったんやめて、しばらくしたら違う花の花びらと思ってまた使いはじめます。

帯揚や帯〆の色は、お若い方ならピンク。私の年代なら紫がかったピンク。藤色や水色もいいですね。
年齢によって明度の差はありますが、春の陽射しには明るいパステルカラー、シャーベットカラーがよくうつります。

「春夏秋冬」というように、日本では春が始まりの季節、芽吹きのときです。
ものごとのスタートにふさわしい、にごりのない色に心惹かれます。
四季折々の色に憧れ、その季節の色を探すのは日本独特の感性、美意識なのかもしれません。

洋服は形で着るのに対し、着物は形が同じで色柄や素材を楽しむもの。
光や湿度、自分の体調でも見え方が変わる「色」にこだわるのは贅沢ですが、着物ならではの楽しみでもあります。贅沢といってもスカーフよりお安いですし、ずっと長く使うことができますよ。

3月は、いち利恒例の決算セールがございます。今年は、バイヤーが特に小物に力を入れておりますので、ぜひ春の小物を探しにいらしてくださいね。

ちなみに、私のおすすめは柄半衿!色とりどりの楽しい半衿が800円から並びます。
半衿は白と決めていた時期もありましたが、最近は朝のドラマで柄衿のお洒落をたくさん目にして、ぜひこの春のコーデに取り入れたいと思っています。

皆様もぜひ、着物を通して心浮き立つ春を楽しんでくださいませ!

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