2015年10月掲載

ほしわにこさん&お女将の着物談義


シルバーウィーク、皆様いかがお過ごしでしたか?天候不順な9月でしたが、連休は着物でおでかけされた方もいらっしゃるでしょうか?
いち利本店は、お蔭様でこの9月、開店から7周年を迎えることが出来ました。ご愛顧いただきました皆様に、精一杯感謝の気持ちをお返ししたいと、スタッフ一丸となって記念セール、伊勢丹新宿本店でのイベント、体験講座など盛り上げて参りましたが、お立ち寄りいただけましたか?
その中でもフィナーレを飾りましたのは、9/26(土)、9/27(日)、スペシャルゲストをお迎えしてのトークイベントです。

今回のコラムは、特別編といたしまして、2回にわたりこのトークのもようをダイジェストでご報告いたします。
1回目は、9/26(土)に、いち利本店に初めて遊びにいらしてくださった、イラストレーター・エッセイストのほしわにこさんです。
「おキモノ生活のすすめ 幸せ100 倍はじめませんか?」の著書や、いち利モールのフェイスブック「オトナの着物生活」でもおなじみのほしさん。人気者のほしさんですから、着物のイベントというと、ほぼ必ずというほどお見かけしていたのですが、実はきちんとお目にかかりお話させて頂くのは初めてでした。
若干緊張気味にスタートしたトークでしたが…


「着物を着始めたころ…」

女将:年代も私とはずいぶん違っていらっしゃるので、お若い方ならではの発想などもおありだと思います。そんなところも、今日はお聞きしたいと思っています」
ほし:私は今47歳です。着物を着始めたのは、20代のころに着てみたいという気持ちがすごく高まりまして。当時は公民館などで、着付やお茶のサークルなどがあったので、そちらに通って着られるようになりました。ただ、当時は着物ってとてもお高いもので、駆け出しだった私にはお手入れ代を出すのもツラくて(笑)。着物をお休みしてしまったんですけれども。
女将:当時はバブルの頃ではなかったですか?
ほし:いや、バブルはもう女子大生の時で終わってしまって(笑)
女将:(笑)はじけたときに社会人になられたんですね。
ほし:社会人になって、アレ?みたいな(笑)。バブル後に、着物を着たいと思ったんですけれども、当時もやっぱりまだまだ着物は高嶺の花で。
女将:でも、私の母の時代、身近に毎日皆さん着物を着てらしていても、着物一枚誂えるということはやっぱり大変だったでしょうし。だから、お正月の晴れ着っていうくらいに貴重なお品ではありました。
ほし:私の場合は、母と身長がけっこう違っていて、母の着物をそのまま譲り受けるということができなかったんです。お茶は中学生のときから習っていたんですけれども、着物を着たいと思ったのは一人暮らしをしてからだったので、まるで何も無くて。
女将:じゃあ、ほんとに一から…。
ほし:はい。それで、母に少し送ってもらって、それを大事に着ていたんですけれども。


「きっかけは着物友達とロックコンサート!?」
女将:着物を日常に楽しもうというのは、どういうきっかけだったんですか?
ほし:そうですね。やっぱり、着物を着るお友達が出来て、コンサートに行く時に「着物を着て行こうかな」とその方がおっしゃったので、「えー、じゃあ私も着物着ようかな」と思って。その時一緒に行ったらすごく楽しくて。デヴィッド・ボウイのコンサートだったんですけど(笑)。
女将:あんまり着物っぽくないですよね(笑)
ほし:なんでそれに着物で行こうってなったのかよくわかんないんですけれど(笑)。でも、そういうところでも着て行っていいんだっていう。お茶とか美術館とかそういうところだけでじゃなくていいんだってその時教えてもらって、それから彼女といろんなところに行きました。焼鳥屋とか。
女将:焼鳥ってすごいチャレンジャーだと思いますね(笑)。
ほし:それから、着物を着て出かけることが怖くなくなって。それに、やっぱり着物の友達ができたことが大きくて。
女将:自分が着て楽しむのももちろんですけれど、相手の方を楽しませたいというのもありますよね。


「わたしたち、リメイク楽しんでます♪」
女将:結婚してすぐ大阪に転勤しまして。当時は皆入卒式というと色無地の上に黒の絵羽織だったんですけれど、東京に戻りまして、もう羽織は着ないかなと思って道行に直しました。それがこちらです。
ほし:おお〜。
女将:最近また羽織が流行ってきましたね。ファッションは繰り返すといいますが…。こんな感じでお直ししながら着ていくのも着物の楽しみということで、わにこさんにもお持ちいただきました。
ほし:私も、母がやっぱり入学式や卒業式に来ていた黒羽織を…。やっぱり、昭和のお母さんの羽織って丈が短いんですね。
女将:あ、長くなってますね。
ほし:はい。母がお嫁入りの時に持ってきた黒羽織なんですけど、元々着物だったのを、切らないで引き返して羽織に…。これが、ほんとに肩すべりがこれくらいしかないくらい引き返してあって。これだったら伸ばせるかなと思って。
でも、やっぱり裄が足りなかったのでここに…。
女将:継いでます?でもわからないですね。ああ!ここにね。でも、柄だと思うくらい。ご紋が入っていて、これをお召しになると格が上がりますね。
ほし:はい。子供の入学式に。それで、この羽織紐は、主人の母の黒羽織についていたものです。本体の羽織のほうはカビが付いてしまってリメイクもできなかったので、羽織紐だけくださいって。
女将:そうやって、大事にね。古いものでも捨てないで、これをなんとかして着たいなって考えるのも着物の楽しみですよね。
ほし:着物は捨てられないですね。洋服とかだと、もう着ないからって捨てたりしますけれど、着物はもう、シミシミでも「ここは何かに使えるかも!」って(笑)。



…という感じで約2時間にわたり、予定をオーバーして楽しいお話が続きました。ほしさんのお着物トークは、毎週いち利モールのコラムでご覧いただけますので、ぜひご一読くださいませね。

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